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エジプト海軍/「検査非協力なら拘束」。スエズ運河、政変が波及か
軍が大統領を解任する政変があったエジプトで、海上交通の要衝にまで緊張が波及している模様。エジプト海軍は各旗国当局などに対し、スエズ運河通過の際にスエズ運河庁(SCA)が行う検査に対し、船長以下乗組員が協力的に対応するよう通告。従わない場合には船舶や乗組員の拘束を含む罰則を科すことを明言している。旗国として通告を受けたマーシャル諸島海事局によると、通告はポートサイド(スエズ運河北端の都市)の海軍基地司令官名義。スエズ運河を通航する船舶の乗組員に対し「SCAの検査を阻害さえしなければ乗組員との間にいかなる衝突も生じないだろう」としつつ、非協力的な対応があった場合には、1.当該船舶の7日間の拘束、2.軍の司法官による船長・当該乗組員に対する尋問-を行うと周知している。アジアと欧州を結ぶスエズ運河は、大型船の通航が可能であることを強みに、大型化が進むコンテナ船による需要が高まりつつあるが、その半面、一方的な値上げ通告を機に海運業界側の反発も顕在化している。「アラブの春」以来、エジプト政情の不安定さも運河ユーザーにとっての懸念材料であったことから、政変に伴う混乱が長期化すれば、船社の航路選択に影響を及ぼす可能性もある。
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