TOPICS
ソマリア周辺海域の治安状況分析
OEF ResearchがOcean Beyond Piracy等と協力し、ソマリア海域の治安状況について発表したレポート「STABLE SEA」の概要は以下の通り。国際社会が2010年代初期にソマリアの海賊対策に乗り出して以降、海賊事件は劇的に減少したが、海賊対策に取り組む有志連合は海賊以外の犯罪行為への対処を任務としていないため、多くの国際的組織犯罪を生む無法状態を産み出している。人身売買や武器の密輸が横行し、貧弱な漁業管理は違法漁業を助長して海賊の再発を誘発している。また、貧弱な統治機構や経済状況はISISやアル・シャバブのような勢力の出現を誘発し、これらの勢力がさらに統治機構や経済を弱めている。元の海賊集団と関連を持つこれらの犯罪組織はソマリア沿岸に強く根付いているため、海賊が相当に復活しており、2017年に入って海賊事件は急増している。このため、海賊対策のような特定の目的に焦点を当てた国際的な取組みよりも、現地の能力向上を図るためのより包括的なアプローチが求められる。ソマリア海域を持続的に管理しパトロールする能力を構築することでのみ、海上の治安を実現できるのである。
受付時間:月~金/9:00~17:30(土日祝:休み)
日本初の改正SOLAS条約による海上テロ対応 海事保安コンサルタント | 株式会社IMOS(アイモス) Copyright © 2017 International Maritime Onboard Safety & Security Co.Ltd. All Rights Reserved.
>TOP