テロ対策のための科学技術セミナー開催
独立行政法人科学技術振興機構社会技術研究開発センター主催の「海洋テロ対策・海の安全のための科学技術」と題したセミナーが開催され弊社も参加。同セミナーは日本沿岸地域等において、海中・海上で発生するテロ・破壊工作活動などを防止するために有効な対策を講じる必要性が高まっている今日において、海洋テロの脅威について考えると同時に、海洋テロ対策・海の安全に資する科学技術の研究開発状況について取り上げたもの。講演主題は、①日本近海における海洋安全上の脅威、②海上自衛隊における海洋テロ・工作船などの脅威への対策と装備、③水中セキュリティソーナーシステムの開発状況、④海上保安業務と水中水中セキュリティソーナーシステムの開発、⑤海洋基本法に基づく海洋治安組織体制の充実。国際航海船舶・港湾保安確保法、武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律の制定から３年が経過した今日、基本的事項の形式的整備は整ったものの実質的対応への取組が遅れているのが現状。この間、我が国へのテロ攻撃は現に発生していないものの、我が国関係船舶への攻撃の脅威、我が国の周囲を取り巻く海、その海から「原子力施設」「コンビナート施設」「空港等重要施設」への海洋テロの脅威に対し、有効的な対策を講じられていないのが現状。重要施設・船舶へのテロ攻撃を未然に防ぐ困難さについては、これまでの世界各地で発生した事案からも十分に教訓を得ており、テロの攻撃を受けた各国では着々と有効な対策が講じられている今日、我が国においても海洋テロの脅威への有効な対策を講じる必要性が問われてきている。