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2016年上半期、ギニア湾が海賊襲撃で最も危険な海域
船舶運航会社のDyrad Maritime社が取りまとめた2016年第2四半期の海賊に関する報告書によれば、2016年上半期にギニア湾で61件(前年同期:34件)の海賊事件が発生し、4月には誘拐事件が3件発生し、船員10人が人質に取られた。7月には、中国政府は西アフリカ諸国の海軍を援護して、海賊と戦うために中国艦艇を派遣すると表明した。東南アジアでは本年上半期に49件の海賊事件が発生したが、前年同期に比べ、件数は66%減少しており、ギニア湾の海賊に比べれば、事件の多くは窃盗で凶暴性が低い。世界全体では、2016年上半期に、162件の海賊事件が発生し、7人の船員が死亡し、68人が誘拐され、約60名が依然として人質に取られている。海賊に乗っ取られインドネシア海域に向かったと報じられた石油タンカーについて、実際は雇用主との紛争により乗員自身が乗っ取ったとみられると、マレーシア当局者が語った。90万リットル(39万ドル相当)の軽油を積載したVier Harmoniはマレー半島東岸のタンジュン・ペラパス港を火曜日に出港していた。マレーシア海上法令執行庁(MMEA)第1司令官は、初動の調査段階で強盗事件ではないとの見方を示していた。Vier Harmoniはバタム島に向かっており、乗員は全員安全である。MMEAは本件の原因について調査を継続する。東南アジア沿岸は海賊あるいは武装勢力により、燃料の盗難や人質目的の誘拐のターゲットとなっている。マレーシア、インドネシア及びフィリピンは6月、潜在する乗っ取り、誘拐、強盗事案を防止するため、航空・海上しょう戒の実施と商船のエスコートの実施について合意していた。
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