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海賊対策/籠城設備導入進む。日本関係 近く100隻に。
ソマリア沖を中心とした海賊によるハイジャック防止手段として、日本商船隊のうち低乾舷・低速のいわゆるハイリスク船を中心としたシタデル(籠城場所)の導入が急速に進んでいる。日本船主協会によると、5月の調査時点ではケミカルタンカーで4隻、プロダクトタンカーで30隻が既設。同時点で両船種の既設船を含む設置予定の船はそれれぞれ30隻、70隻程度で、シタデル設置船は近く計100隻に及ぶ見込み。シタデルは今のところ公的な定義は定まっていないが、外部との通信設備や非常食などを備え、海賊に乗り込まれた際に乗員の安全を確保するための設備。国際的に海賊対処の指針となっている国際海運集会所によるBMP(ベストマネジメントプラクティス)には避難場所の選択肢の一つとして示されている。日本政府は「軍艦などが付近を航行している場合には乗組員の安全確保に一定の効果を挙げている」としつつ、設置の是非などについては船主などの判断に委ねているが、韓国のように危険海域を航行する船舶へのシタデル設置を義務付けるなどの対応を取っている国もある。
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