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2009年03月22日 お知らせ

ソマリア周辺海賊/日本関係船が今年初被害。自動車船、負傷者なく自力航行

ソマリア周辺海賊/日本関係船が今年初被害。
自動車船、負傷者なく自力航行

ソマリア沖の周辺海域で、2009年になって初めての日本関係船舶に対する海賊襲撃事案が発生。(国土交通省の23日の発表によると)日本時間22日22時ごろ(現地時間22日16時ごろ)商船三井運航の自動車運搬船「ジャスミン・エース」(13,038総トン、ケイマン諸島船籍)がソマリア東方約900キロメートルの海上で、高速艇2隻に乗った海賊から銃撃を受けた。同船は回避行動により自力で海賊を振り切っており、負傷者はなく、油の流出や自力航行への支障もないという。商船三井によると、同船は17日にアラブ首長国連邦・シャルジャ港で中古船を積み、ケニア・モンバサ港に向け航行中に襲撃を受けた。増速し、ジグザグ航行による回避行動をとったところ、約40分後に海賊船を振り切ったが、銃撃により操舵室の窓ガラスなどに被弾したという。襲撃事件が起こったのは、局地的な海賊多発を受けて海自護衛艦が向かっているソマリア北岸のアデン湾ではなく、より南方のケニア寄りの海域。ソマリア周辺海域全体での日本関係船舶に対する海賊事案は、2009年になって初となる。防衛省では現行法に基づく海自護衛艦による護衛活動について30日にも開始するとしており、国土交通省海事局海賊対策連絡調整室では19日に、アデン湾での護衛申請の受け付け業務を開始している。同船はケイマン諸島船籍で、乗組員は全員フィリピン人。このため、現行法での護衛対象の条件である、日本籍船であるか、日本人が乗り組んでいるという点では該当しないものの、邦船社の運航であることから、日本関係の貨物を運搬しているなどの要件を満たせば護衛対象とされる可能性がある。海事局ではこうした護衛の判断にあたって確認を要する船舶について「護衛対象の案としてリストを提示し、最終的に必要であれば防衛省と協議して結論を出し、防衛省から答えが返ってくる」と判断の流れを説明しているが、今回の事例については、前提となる護衛申請が出される状況になかったため、防衛省との協議も含め、実際の護衛可否の判断は行われていない。

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