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ロッテルダム港/米国向けコンテナ、スキャン義務で商機
2012年に施行される米国向けコンテナの積載港でのスキャン義務化は、アントワープなど伝統的な欧州港湾に深刻な問題を呈している。これに対して、ロッテルダム港やアジアの港湾が適応しやすいとみられる。テロリストのための米国への武器輸入阻止を狙った新法律は2007年8月に可決され、12年に発効する。エックス線やガンマ線でコンテナを検査する巨大機械は、1台約500万ドル(5億7,000万円)する。欧州委員会の推計によると、平均的な港湾では、スキャン機械の設置と維持費用が約1億ドル(115億円)かかる。小港湾にとって負担困難な費用。アントワープ港のような古い河川港は、市街地から遠く離れ、荷さばき埠頭への新道路、橋梁の建設が求められ、不利な立場。締め切りに間に合わない可能性があり、ベルギー税関の試算によると、「数十億ユーロの追加投資を伴う」。各国政府は、アントワープ港のように追加費用の大部分を負担するが、欧州委員会の厳しい環境法令のため、追加建設には数年を要するとみられる。一方、ロッテルダム港は、単純な地勢のため機械の設置が比較的に低費用ででき、アントワープの貨物が流れてくると予想される。
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