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海上保安庁が、東南アジア海域などでの海賊対策のため、30日から約1カ月間、巡視船をオーストラリアとフィリピンに派遣すると発表。派遣中は公海上での哨戒を行うほか、寄港地での関係機関との連携訓練や意見交換を通じた各国との連携強化を図っていく。
今回海賊対策のために派遣するのは、第九管区海上保安本部新潟海上保安部の巡視船「えちご」(約3、300総トン、ヘリコプター1機搭載)。30日に新潟港を出港し、11月14-17日にオーストラリアで日豪当局間の意見交換を実施、17-26日には比沿岸警備隊との連携訓練に取り組む。
フィリピンとは、同国政府が設定したミンダナオ島南部の推薦航路上で比沿岸警備隊と連携訓練をする。マニラ港沖では比沿岸警備隊に加え、アジア海賊対策地域協力協定(ReCAAP)情報共有センター(ISC)との法施行能力向上を目的とした連携訓練を実施するという。
ミンダナオ島沖のスールー海・セレベス海では2016年3月以降、身代金目的の船員誘拐といった重大な事案や武装強盗事案が発生。海賊など発生件数は16年16件、17年7件、18年3件となっている。このため、フィリピン政府では推薦航路の設定に加え、監視レーダーの設置など警戒を強めている。
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