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ICC国際海事局まとめ/上期の海賊件数、下降傾向鈍り主海域で悪化懸念
国際商業会議所(ICC)国際海事局(IMB)がこのほどまとめた報告書では、2006年上半期(1-6月)の海賊件数は「近年の下降傾向が鈍化した」と指摘。同期の海賊件数は127件、海賊乗船数74隻、シージャックされた船舶11隻、人質にとられた乗組員156人、拉致された乗組員13人、6人殺害。件数は昨年同期と同じだが、同報告書は「主海域で悪化している状況は懸念される」とコメント。シージャックの多発海域はソマリア東岸・北東。海賊は銃、刀剣で武装し大勢で同時に四方から本船を攻撃。銃砲、手りゅう弾をかざした海賊事件がソマリア東岸沖では8件発生。IMBは少なくとも200マイル沖に停泊するか、極力ソマリア東岸から離れた水域で係留するよう本船に警告。今年上半期に最も多かった海賊事件は、インドネシアで、乗組員への暴力、脅迫が続発。バングラデシュは22件の攻撃を記録し、急速な増加をみせたことで新たな海賊警戒水域とされた。IMBのムクンダン理事は、関係政府はこの犯罪の取り締まりを強化することが重要だと言明。海上貿易の5分の1から4分の1を占める世界で最も重要な海路のマラッカ海峡で、海賊が減少し続けているのは明るい兆し。同海峡の06年前半の3件は、前年同期の8件に比較して朗報だが、6月末から2日間で3件の海賊事件が発生。このほか、チッタゴン港(バングラデシュ)22件、タンジュンプリオク港(ジャカルタ)8件を記録。IMBはこのうちタンジュン・プリオク港での接岸・投錨中の海賊事件について報告書で述べている。
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