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ICC/ソマリア海賊排除、各国に緊急行動喚起
国際商業会議所(ICC)は5月下旬にドイツのライプチヒで開かれた国際輸送フォーラムで、増え続けるソマリア沖の海賊行為を排除するための緊急行動を各国政府に促した。ICC国際海事局によると、2010年に発生したソマリア沖の海賊事件は219件で、49隻が乗っ取られ、1,016人の乗組員が人質になった。国連安全保障理事会の対策やアデン湾水域への各国海軍の派遣にもかかわらず、海賊事件は後を絶たない。船主の多くは海賊から船員と船舶を守るため、民間警備会社に頼らざるを得なくなった。ワンアース財団の試算では、サプライチェーンに与える海賊行為の経済的コストは10年が70億-120億ドル。ICCは、アデン湾を通る海上輸送に依存する業種にとっても海賊事件は大きな懸念材料と指摘。ICC輸送・物流委員会は、海賊が貿易、国際輸送に大きな経済的影響を及ぼし、工業国だけでなく、エネルギー供給の安定と保安に脅威になると説明。世界の船主や業界団体と共同で主要海運会社、商社の首脳がICCの海賊排除行動の呼び掛けに賛同した。
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