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IMB発表/ソマリア沖海賊、アデン湾以外へ分散化、2010年の人質は過去最多
国際商業会議所(ICC)国際海事局(IMB)がこのほど取りまとめた世界の海賊被害報告書によると、ソマリア沖アデン湾での被害件数は53件で、昨年からほぼ半減しているにもかかわらず、ソマリアの海賊によるとみられる被害件数は横ばいで、警戒の厳しいアデン湾以外に活動範囲が分散化している傾向が読み取れる結果となった。同報告書によると、世界で発生した海賊事案の件数は445件で、このうちソマリアの海賊によるものと推定される事案は219件と昨年から横ばい。国土交通省ではアデン湾での被害件数に顕著な減少が見られた要因について「2008年以降アデン湾で活動する各国海軍によるパトロールと商船がベストマネジメントプラクティス3(BMP3)に基づく自己防衛措置を実施した成果による」と分析している。しかしその一方でソマリア沖の海賊はアデン湾以外に南方ではモザンビーク沖、東方ではインド・ムンバイが位置する東経72度のインド洋まで活動範囲を広域化。49隻を乗っ取って1,016人を人質にとり、世界のハイジャック事案のほとんどを占めた。その他の海域では、東南アジアで2010年より増加した70件(09年46件)の被害があり、特にインドネシアが40件と高い割合を占めている。南シナ海では31件で昨年から倍増。2隻が発砲を受け、1隻がハイジャックされている。
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