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危険なリビア―イタリア間の難民渡航が増加
4月4日からギリシャからトルコへの難民送還が行われているが、一方、リビアからイタリアに渡航を試みた難民数は、国際連合難民高等弁務官事務所によると、2016年1月から3月まで18,795人となっており、昨年の同時期より85%増加している。リビアのいつになく穏やかな気候が理由とする見方がある一方、EUとトルコ間の難民送還合意により、トルコ、ヨルダン、レバノンにいる難民が別の経路を試みているとの見方もある。国際移住機関(IOM)によると、リビアからイタリアへの航路は非常に危険で、同航路を試みた難民92人に1人が死亡している。さらにリビアでは渡航前に密航斡旋者が難民を強姦、拷問、誘拐、奴隷化することが日常化しており、EU関係者は懸念し始めている。EUはリビア沖に艦船を配備し、これまで密航斡旋業者と見られる58人をイタリア当局に引き渡しているが、リビア海域を航行する許可は得ていない。このため斡旋業者は難民をリビア沖69海里までボートで運び引き返せば、逮捕されずにすむことになる。
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