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国際海事局/海賊続発で警告:リア沖が世界で最も危険
国際商業会議所の付属機関である国際海事局(IMB)はこのほど、アフリカ・ソマリア沖が世界で最も危険な水域になったと警告を発した。「ソマリアは長年、船員にとって恐怖だった。いつも危険だったが近年、海賊件数は下降した。しかし今年、逆転して既に2006年の全件数を上回った」(IMB役員)最近3件の海賊事件は、外洋船がハイジャックされ、ソマリアの領海に航海を強いられた。10月12日、「アル・マルジャン」は貨物の陸揚げ後にソマリア沿岸約15カイリの水域で攻撃され、海賊に乗り込まれ、陸地に近いところで投錨させられた。パナマ籍タンカーは、アデン湾を航海中の10月28日に攻撃を受けた。乗組員は遭難信号を発信したが、海賊報告センター(PRC)、船主ともに本船と連絡が取れなかった。PRCによると、地域の連立勢力が本船のハイジャックとソマリア領海への強制運航を報告。本船の所在、23人の乗組員の消息について情報不足。また未遂のハイジャック事件が同水域にあったと伝えられた。10月29日、北朝鮮貨物船「ダエホンダン」がモガディシュ港を出港後まもなく武装海賊に攻撃された。しかし、警戒中の米海軍が介入して、2人が死亡、海賊5人を逮捕。北朝鮮船員6人が負傷、1人がなお重傷、米海軍は負傷者に緊急治療を行った。IMBは「ダエホンダン号を迅速に助けた米海軍に感謝したい。米海軍の助けがなければ、多数の死傷者が出た。これで横行する海賊が阻止されるのを願う」とコメント。PRCは、本船、米海軍、在英北朝鮮大使館、北朝鮮海事局間の連絡を調整。PRCによれば、07年現在までのソマリア沿岸沖のハイジャック事件は13件、昨年の全件数5件の3倍近い。ソマリア諸港に寄港しない船舶は、沿岸200カイリを維持するよう強く勧告された。
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