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2010年12月08日 お知らせ

近畿運輸局発表/PSC集中検査、海洋汚染物質輸送で7隻8件に欠陥指摘

近畿運輸局発表/PSC集中検査、海洋汚染物質輸送で7隻8件に欠陥指摘
近畿運輸局が、9月から11月まで実施したPSC(ポート・ステート・コントロール)の集中検査(CIC)の検査結果を発表。100隻以上の船舶に対しCICを実施、数隻で欠陥を指摘したが、行政処分に至る違反はなかった。アジア・太平洋地域でPSC協力体制の確立と検査の標準化を図る「東京MOU(メモランダム・オブ・アンダースタンディング)」は毎年、通常のPSCに加え、重点事項を定めたCICを実施。2010年は9月から3ヶ月間、「海洋汚染物質(有害物質)運送の安全性」をテーマに集中検査を行った。海洋汚染物質とは、海洋に入った場合に人の健康を危険にさらし、生物資源などにも害を与える、海洋の快適性を損なうおそれのある物質。主に対象となるのは殺虫剤や水銀化合物などの化学製品で、多くがコンテナで海上輸送されている。容器に収納された海洋汚染物質を運送する船舶に対しては、「船舶による汚染の防止のための国際条約(MARPOL条約)」などで、海洋汚染防止のためのさまざまな措置が義務付けられている。検査では、海洋汚染物質の運送に必要となる各種書類や非常時の対応マニュアルを確認する書類のほか、実際の積み付け方法や表示などを現場で確認・指導。近畿運輸局では期間中、管内で114隻の外国船舶に対しCICを実施。海洋汚染物質を運んでいたのは全体の18%に当たる18隻。このうち欠陥を指摘したのは7隻・8件。行政処分に該当する違反はなかった模様

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