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防衛省/民間フェリー、有事含め活用。PFI事業契約締結
防衛省が有事を含めた自衛隊部隊の輸送にフェリー2隻を用いることを目的とした民間資金活用(PFI)事業契約を、関連する特別目的会社と締結したことが分かった。契約は11日付で高速マリン・トランスポート(東京都)と行われ、期間は3月11日から2025年12月31日まで。契約金額は250億円。同社が運航・管理業務を行い、実際の輸送業務に用いるのは、津軽海峡フェリー(北海道)の「ナッチャンWorld」と新日本海フェリー(大阪)の「はくおう」の2隻。同事業は、九州・沖縄方面の防衛力強化にあたり、関係部隊を輸送する海上自衛隊の輸送艦の不足を補うことを目的に実施されるもの。今回の契約により船体は確保された一方で、2隻に乗り組む運航要員の確保は見通しが不透明。防衛省では16年度予算案の中で、海技士資格の保有者を対象に想定する公募の予備自衛官(予備自衛官補)を21人確保する計画を示している。しかし同計画については全日本海員組合が「事実上の徴用につながる」として強く反発。この問題は国会の予算審議でも質疑が行われており、2月16日の衆議院予算委員会では、防衛相と国交相が、船員が予備自衛官として有事の輸送に従事するケースについて「強制されることはない」とそろって強調。加えて、中谷防衛相が海技資格を持つ自衛官が現役・予備問わず限られることを踏まえ、現職自衛官に対して海技資格の取得を促していく方針を示す-などの閣僚答弁があった。
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