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2006年09月28日 お知らせ

世界各地で相次いで摘発される北朝鮮船

世界各地で相次いで摘発される北朝鮮船
韓国の新聞によると、米国が北朝鮮に対する金融制裁圧力を強化し追加制裁を準備している中、世界各国が北朝鮮の船舶を捜索し、違法行為を摘発している。ギリシャ警察は9月24日、ギリシャ南部海域で150万箱の密輸タバコを載せた北朝鮮国籍の船舶エバ号を摘発、船員7人を逮捕したとAFP通信が伝えた。摘発されたタバコは計350万ユーロ(約5億2,200万円)相当に上ることが判明。2006年に入り、ギリシャ当局が海上で摘発した密輸タバコは計400万箱を超え、このうち300万箱が北朝鮮国籍の船舶で発見されたとAFP通信は伝えている。なお、北朝鮮は偽造タバコの製造で外貨を獲得しているとされているが、AFP通信はこの密輸タバコが偽造されたものなのかについては明らかにしていない。9月23日には日本の保安当局が北朝鮮元山港を出港し、鳥取県境港に入港した北朝鮮船舶金剛1号を家宅捜索。日本マスコミ各社は、この船の船員のうち1人に偽造紙幣を運搬した疑いが持たれており、この船員が境港で貿易会社職員に支払った100ドル札300枚の中から、2枚の偽造と見られる紙幣が見つかったと伝えている。これに先立ち、9月11日には北朝鮮を出港し、シリアに向かっていたパナマ船籍のグレゴリ1号がキプロス政府に抑留された。同船にはトラック18台に装着された移動レーダーシステムと3台の指揮車両が積まれており、武器密輸の疑いが持たれている。このような措置は、米国が大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)などを通じ、ならず者国家やテロ団体などの違法行為に対する取り締まりを強化し、全世界に協調を求めている中で行われたもの。米国は現在、北朝鮮から出港する船舶に対する例外なき海上臨検など、北朝鮮の不法行為取り締まりを大幅に強化するよう国連会員国に要請している。

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