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IMB次長講演/ソマリア沖海賊問題解決、政情安定不可欠
国際商工会議所(ICC)国際海事局(IMB)のマイケル・ヒューレット次長が、ソマリア沖海賊の現状について東京都内で講演し、同海域の海賊問題解決のためにソマリアの政情安定化が不可欠との認識を示した。外務省主催の海上の安全保障と漁業についてのシンポジウムの席で、「海賊問題の現状と課題」と題し講演した。同氏はアフリカの海賊問題にかかわる国としてナイジェリアとソマリアを列挙。ナイジェリア周辺では今年世界で2番目に多い30件の海賊事件が発生しているが、ヒューレット氏は「未報告分を含めればもっと多いだろう」と話し、ニジェールデルタ地帯にある石油会社に向けた武装勢力の動きが背景にあると説明。依然、深刻化するソマリアについては、「破たん国家であり領海の監視ができないため、長期的には国際的な協力が必要」と分析。短期的な対処方針としては、海軍の活動が有効とした上で、「海賊活動の母船を狙って取り締まることで確かな効果が期待できる」と話した。
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