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ソマリア沖アデン湾/7割超が海自護衛外
海賊被害抑止のため海上自衛隊護衛艦による日本商船隊の護衛が実施されているソマリア沖アデン湾について、日本商船隊に含まれる船舶のうち7割超が護衛なし、または外国艦船による護衛を受けて通航していることが明らかになった。国土交通省海事局長が海賊対処新法の審議が行われている参議院外交防衛委員会で佐藤正久議員の質問に答えた。3月末に開始されたアデン湾での海自護衛艦による護衛活動は、5月末までに22回行われており(今月1日終了回を含む)、護送船団に参加した日本籍船・日本関係船舶など72隻が護衛を受けて同海域を通航している。一方、海事局が事業者に対して行った聞き取り調査の結果、同期間中、210隻が護衛なし、または他国艦船による護衛を受けて通航したという回答があった。7割超が海自護衛外の通航となる計算。佐藤議員は「商船は目的の時間に遅れることができず、時間が合わない場合は他国による護衛、または単独による通航になるのだろう」と指摘し、「1,000キロを超えるアデン湾であり、いろいろな国との情報交換は大事だ」として、各国との連携により海自の護衛に参加できない船舶の安全確保が図られることの重要性に言及。佐藤議員は続けて、他国関係船舶の護衛が可能になる新法成立後の枠組みについて、船籍などによる護衛の優先順位の想定があるかを質問したところ、海事局長は、護衛の方式を含めて政府内で検討中とした上で、優先順位について「両立を図るべく検討している」と回答。佐藤議員は「各国は自国優先と言っている。(自国関係船を優先することは)国際的にも通じるものだろう」と考えを示した。
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