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国交省まとめ/06年海賊被害:日本関係8件
国土交通省海事局は外航海運事業者などの報告をまとめ、2006年に日本籍船や日本の事業者が運航する外国船舶が海賊から受けた被害状況を発表。被害を受けた船舶は8件(05年9件)で船籍別ではパナマ籍7隻、バヌアツ籍1隻。日本籍船の海賊被害はなし。国際海事局(IMB)が22日発表した06年の世界での海賊に関する年次報告書では、世界で発生した海賊事案は239件(05年276件)で04年から3年連続で減少し、1999年以降で最低の件数。海域別ではインドネシア50件、バングラデシュ47件で、この2海域で世界全体の約4割を占める。バングラデシュでの海賊事案のうち46件がチッタゴンの周辺海域で発生。特徴として、04年、05年は航行中に襲撃される事例が目立ち、昨年は錨泊・停泊中に襲撃される事例が6件。被害を受けた船舶は、見張り強化や巡回監視などの措置がとられていたが、それでもなお被害に遭っているものがほとんど。厳重な施錠を壊されて侵入された事例、荷役業者とのトラブル中に乗り込まれた事例、複数回にわたって襲撃された事例もあった。この8件以外にも、海賊が乗っていると思われる小型船に追跡され、アラーム吹鳴、消火ホースによる放水、ジグザグ航行などの回避操船などで、海賊の侵入を防止した未遂事例も数件、報告されている。世界の事案を見ると、発生件数の多いのがインドネシアとバングラデシュ。バングラデシュの事案のうち、46件がチッタゴン周辺海域で発生。このほか、マラッカ・シンガポール海峡が3件減の16件、ナイジェリアが4件減の12件、ソマリアが25件減の10件、マレーシアが7件増の10件、紅海・アデン湾が前年と同数の10件。傾向として、インドネシアは前年から29件減少、ソマリアは25隻減少、インドは5件で10件減少、ベトナムは3件で7件減少、イラクは2件で8件減少と大きく減少したのに対して、バングラデシュが26隻増加、マレーシアが7件増加となり、前年の2倍以上に増えた。人的被害は、殺害された乗組員が15人(昨年は0人)、行方不明になっている乗組員が3人(同12人)、負傷者は15人(同24人)、誘拐された者は77人(同13人)、人質にされた者は188人(同440人)。身代金目的のほか金品を強奪する事案が多く発生
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