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2019年08月15日 お知らせ

英ジブラルタル政府/7月に拿捕のタンカー解放。イラン原油積載

英領ジブラルタル自治政府が、拿捕(だほ)していたVLCC(大型原油タンカー)「グレイス1」(1997年竣工、300、600重量トン、パナマ籍)を解放したと発表。今後、英・イラン間の緊張状態が沈静化に向かうか注視される。
ジブラルタル自治政府は7月、EU(欧州連合)が制裁を課しているシリアへイラン産原油を輸送しているとの疑いで、英国海軍の支援を受け同船を拿捕した。だが、今月13日に同船の目的地がEU制裁の対象となる場所ではないことを確約する文書を、イランから受け取り、同船を解放するに至った。
ジブラルタル自治政府は「同船を拘束する合理的な根拠がもはやなくなった」としている。
「グレイス1」拿捕の報復として、イラン革命防衛隊は英国籍タンカー「ステナ・インぺロ」を拿捕している。「ステナ・インぺロ」は16日時点で解放されていない。だが、「グレイス1」の拘束が解けたことから、「ステナ・インぺロ」も解放に向かう可能性がある。

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