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2008年11月19日 お知らせ

邦船社/ソマリア沖海賊に「自衛策」。夜間航行・増速・迂回

邦船社/ソマリア沖海賊に「自衛策」。夜間航行・増速・迂回
アフリカ東部のソマリア沖やアデン湾で海賊被害が多発していることを受け、邦船社の対応が急ピッチで進んでいる。日本郵船は同水域を通過する際、1船ごとに安全海路の選定や事前連絡を徹底、「場合によっては喜望峰(南アフリカ)経由で迂回させる」(同社幹部)ことを視野に入れた。一方、商船三井も「速力の上昇」「夜間航行の一部実施」など海賊被害の回避に向けリスクコントロールを取る。国際海事機関(IMO)や日本船主協会も対応策に乗り出しているが、現状では各社単位の「自衛策」に頼らざるを得ないのが状況。ソマリア沖やアデン湾では海上でのハイジャックがビジネスとして広がりつつある。既に英仏海軍を主力とした国連の有志連合軍による監視が始まるなど国際的な問題となっている。日本でも政府に対し海上自衛隊艦艇の派遣要請が出ているが、法改正が必要であり現状では海運各社の自助努力に頼らざるを得ない。関係者によると、一般的に同水域でハイリスク船(襲撃を受けやすい船舶)として該当するのは、海面から甲板までが5メートル以下で速力が15ノット以下の船舶。海賊が船舶に乗り込みやすく、小型ボートでも追いつきやすいため、「極めて被害の対象になりやすい」という。欧州へ抜けるスエズ運河を背後に持つアデン湾はパナマ運河などと並ぶ海上交通の要衝。コンテナ船や自動車専用船なども数多く運航しているが、被害がケミカル船や小型貨物船に集中しているのは、「ハイリスク船」の定義に合致しやすいのが最大の理由とみられる。実際、15日夕には日本の船舶管理会社管理ケミカル船がハイジャックされ、韓国人船員など23人が人質に取られた。またソマリア沖より南方のケニア沖でもサウジアラビア国営VELAの30万重量トン級の大型原油タンカー(VLCC)がハイジャックに遭遇。ソマリア沖の勢力とは別とみられ、「同水域の海賊は(襲撃に使う)母船も大きく、VLCCのような超大型船までハイジャックの対象になりつつある」(海運関係者)という。こうした状況を受け、海運業界も具体的な対応に乗り出している。ノルウェーのタンカー会社オドフェルは17日、同社の保有船などを対象にアデン湾を迂回、喜望峰経由に切り替えると発表。中東から欧州へ抜けるのに迂回ルートでは1-2週間余計にかかるが、同社は声明の中で「これ以上、当社の乗組員をハイジャックの危険にさらせない」(社長兼CEO)と表明。国内タンカー会社の中にも「荷主と日程さえ調整がつけば迂回するケースもあり得る」との意見も出始めた。現時点で商船が自衛策として海賊に対抗するには、アデン湾で指定されている安全海路の通航、UKMTO(英海軍の情報機関)への事前連絡などで監視船と連携をとることがある。そのほか、比較的、海賊被害が少ない夜間航行の実施、速力を上げて海賊に追いつかれない-といった方法をとるしかない。万が一、海賊に襲撃されそうになった場合、「蛇行で振り切る」など防御策を念頭に置くことが必要だ。国内海運の中型タンカーが先週、アデン湾に襲撃されそうになったが、蛇行による振り切りで逃げ切れたケースもある。国際海事局(IMB、本部ロンドン)によると、ソマリア沖の海賊被害は06年10件、07年31件、今年は11月時点で88件と急激に増加している。邦船社の運航船は実際には日本人船員が少ないものの、「既に同地域への乗船拒否を訴える外国人船員も出てきている」(大手海運)など現場への影響も出始めている。武装勢力に「武装で対応することは極めて危険」(コンサルタント会社)なため、現状では自衛による防御が邦船社が現時点でできる唯一の選択肢となっている。

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