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2017年03月16日 お知らせ

ソマリア沖でハイジャックされたタンカーが解放される

ソマリア沖でハイジャックされたタンカーが解放される
ソマリア沖で3月13日に乗っ取られたタンカーが、3月16日に解放された。解放にあたり身代金の支払いは行われていない。現地当局者によれば、プントランド自治政府警察部隊との間で銃撃戦が行われ、4名の負傷者が出た。当該タンカーはスリランカ人8名が乗組み、ジブチからモガディシオに向け航海中に襲撃された。ソマリア沖では2012年以降船舶乗っ取り事件は発生していなかったが、頻度は低いものの未遂と思われる事象は発生しており、IMO事務局長は海運界に対し、ガイダンス及びベストマネージメントプラクティスの励行を求めていた。さらに、海賊事件の犯人は地元漁民で、ハイジャックしたタンカーがソマリアの企業が用船した船であると知り、身代金をとらずにハイジャックしたタンカーを解放した模様。地元漁民はソマリア沖で不法操業を行っている外国籍トロール船に不満を募らせており、プントランド自治政府も不法漁業取締の問題が解決しない限り、今後も海賊事件が発生すると警告している。同政府の副大統領もNATOに不法漁業の取り締まり要請を行ったが、任務の対象外として断られたことに憤慨している。一方で、歴史的に漁業はソマリアの地元住民の生活を支えるための主たる経済活動だったわけでなく、海賊の大多数が元漁民であるわけではないとの反論もある。

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