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2009年04月16日 お知らせ

国内損害保険各社発表/割増保険料率を最大で4倍に引き上げ、アデン湾・ソマリア沖の船舶戦争保険、9.11テロ以来の大幅アップ

国内損害保険各社発表/割増保険料率を最大で4倍に引き上げ、アデン湾・ソマリア沖の船舶戦争保険、9.11テロ以来の大幅アップ
国内損害保険各社が16日午前零時(日本時間)から、アデン湾とアフリカ北東岸沖を航行する船舶を対象とする船舶戦争保険の割増保険料率を、最大で4.2倍に引き上げた。一般商船などを狙った海賊事件が同水域で再び増加しているため。船舶戦争保険の割増料率が大幅に引き上げられるのは、2001年の米国同時多発テロ発生時以来。船舶戦争保険は、通常の船舶保険で免責となっている戦争、暴動、内乱、テロ、海賊などで生じた損害をカバーする。同保険では平常の状態にある「一般水域」と緊迫状態にある「除外水域」に分け、除外水域を航行する分に対し割増保険料(A/P)をその都度課徴。除外水域はロンドン保険市場の共同海事委員会(JWC)が定め、損保各社はこれに追従。アデン湾・ソマリア沖では近年、船員の身代金などを狙った一般商船などに対する海賊襲撃事件が多発。これを受け、2008年6月6日にアデン湾が船舶戦争保険の除外水域に設定された。設定当初はアデン湾通航船へのA/Pはゼロだったが、2009年1月1日からA/Pの課徴がスタート。さらに2月2日からはインド洋のソマリア・ケニア・タンザニア沖が除外水域に指定され、直ちにA/Pの課徴が始まった。除外水域が広げられた背景には、各国の艦艇派遣によるアデン湾の警備強化で、海賊の活動エリアがアフリカ北東岸沖にシフトしていることがある。保険ブローカーのリード保険サービス(東京都中央区)のまとめによると、3月下旬から4月中旬までに報告された同水域の海賊被害14件のうち、コンテナ船“Maesk Alabama”事件を含む9件がソマリア東岸沖で発生している。今回の料率引き上げで、アデン湾とアフリカ北東岸沖の割増保険料は同率になった。コンテナ船・自動車船の料率が低いのは、航行スピード、乾舷の高さから海賊に襲われるリスクが低いとされているため。同水域での割増保険料率の引き上げは、アジア/欧州航路のコンテナ船などに影響が予想される。船舶保険の保険料は船価によって決まり、例えば船価100億円のコンテナ船がアデン湾を通航する場合、今後は1往復で約1,300万円の割増保険料となる。

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